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「ん……?」
あ、あら?私……いつの間に寝ていたのかしら?
「……?」
「おはようございます。姫」
「うおっ。ヤッパリ美人だあーっ」
目を開けるとすぐ目の前に人間が二人いた。同年代の少年たちだった。私は見下ろされていた。
「あ……れ?」
なんで、拘束されているの?
「あっ……あにゃたたち!これは一体どういうことれすか!」
大声を出すが、活舌がおかしい。
「あひゃひゃひゃ。かーわいーっ」
「ううー……」
恥ずかしい……。
ふいに野球帽をかぶった方の少年が、私の頭を撫でる。
「俺の名前は葉(よう)!よろしくなっ。お姫さま」
「あ……っ。私の名前は夙子(はやこ)です。どうもです」
その手の感触にドキドキしてしまった。
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