第1章

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    「まぁ、まだ10階にはさすがに忍び込めなかったんだけどな? でも、途中で噂を聞いたんだよ。」 「噂?どんな?」 「10階にいったらある意味自由な存在になるらしい。   好きな事も出来て希望があれば他の階にも行き来自由。   何でも整った空間で、こんなフロアと違って清潔な世界が広がってるんだと。   まるで天国みたいな世界なんだってさ。」 「ふぅん…天国みたいねぇ。」   正直天国みたいな世界と言われても実感なんてわくはずない。 確かにこっちは原則として 大和みたいに忍び込んだりしないと他の階にはいけないようになってるし。 とびきり清潔とは言いにくい。   だけど… 所詮は死ぬ為の世界じゃないか。  
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