第1章

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    その時 女性の話し声と共に歩く足音が聞こえてきた。   「やべっ、早くでないとみつかっちまうっ。」   看護士達がナースステーションに到着するより前にどうにか脱出することに成功した。   ギリギリで間に合った事に少なからずホッとした。 これで…10階にいける。   さっさと10階を拝んで帰る気満々だった。 なんせ興味があるのは俺ではなく大和だからだ。   「さてと、天国みたいな世界とやらがどんな世界なのか拝んでやりますかっ。」   意気込んでエレベーターのボタンの下に鍵を差し込みエレベーターに乗り込んだ。  
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