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「眩しい…。」
思わず眼を閉じたくなるほどに強烈な白が俺の眼を攻撃する。
他の階とは比べ物にならないくらい白く磨きあげられた床。
無駄なものなんて何も貼っていない壁。
傷1つ見つからない窓ガラス。
どれもこれも想像以上だった。
そして何より…
「ここ…人いるんだよな…。」
人が見当たらなかった。
ここは自由な空間じゃなかったのか?他の階にも行けるんだろう?
ならどうしてこんなに静かなんだ…。
聞こえるのは自分の呼吸する音と空調の音だけだった。
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