5/26
前へ
/129ページ
次へ
『サクヤさん。頼まれてた物、買ってきましたよ』 『サンキュ』 綺麗にラッピングされた紙袋。 千夏の手から受け取ると、また笑いが込み上げてきた。 『誰かにプレゼントですか?』 『何?お前も欲しいの? 買ってやろうか?』 『いらないですよ!』 どうして、こいつは俺に反発するんだ? 嘘でも“ありがとうございます”とか言えないのか? 『あんまり騒がせるような事、しないで下さいよ。 サクヤさんの為に頭を下げるのは嫌ですからね』 一言も二言も多い女。 言われなくても、この地位を降りる気なんてないよ。 俺の最強で最高の復讐なのだから。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2308人が本棚に入れています
本棚に追加