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『サクヤ。今日からお前のマネージャーだ』 あれはまだ寒さが残る4月のある日。 タヌキ…もとい、社長に呼ばれた俺は、初めて千夏を目にした。 千夏が来るまでの4年間。 何十人とマネージャーが変わった。 理由は様々。 体調不良。 人事異動。 そんな御託を並べながらも、本当の理由は“性格が合わない”と単純なもの。 別に偉そうにしていたわけでも、天狗になっていたわけでもない。 千夏が来た時も、“半年もてばいいだろう”そんな風に考えていた。 なのに…この女は…
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