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その場に気まずい空気が漂う。
それに気付いた美嚢がその空気を変えようと俺に話かけてきた。
「それより兄さん?新しい仕事はどないでっか?」
「ん~・・・・かなりしんどいな。まあ今は慣れて無いっちゅうんもあるやろけど・・・・」
「ほんまでっか。せやけど給料は上がるんでっしゃろ?」
「・・・・・・・聞くの忘れてたわ・・・・・」
「忘れてたって・・・・兄さん?・・・・・兄さんも意外とぬけておまんなあ。」
美嚢が俺にそう言った時、雪と清太が「クスクス」と笑った。
さっきまでの空気が嘘の様だ。
美嚢は鬼童子とか呼ばれたりもしよるし、もしかしたらアホやないんちゃうか?
俺は素直にそう思った。
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