1章

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
またあの夢だ ゆうはぼんやりと考える またあの人に会えるんだ 不思議な心地良さを感じながら少しずつ意識が遠のいていく…… ……… ………… ………………… 頭では… 毎日のように見るこの不思議な夢に気づいた日を思い出しながら ゆっくりと意識だけが吸い込まれていく もし客観的に人がそれを見る事ができたらこう言うかもしれない 輝きに包まれた体から一筋の光が天に登っていったと 光はあらゆる人や物を通過しながら惹かれるようにある一点を目指しいく 誰も光に気づく事なく、行き先にはやがて広大な緑と周囲から切り離すように壁に囲まれたお城へと辿りつく そこから迷う様子もなく光は、天を突くかのようにきらびやかな塔を目指す 優雅な曲線を描く塔の先端をかすめるように、たった一つ開いた窓に飛び込んでいく そこには凛々しくも慈愛にあふれた眼差しの女性が、1人静かにベットに据わってる 折しも眠りから覚めたばかりの様子 光は彼女の体に重なるよに消えていく その瞬間彼女は何かを感じとったように微笑む「ゆうっ、来たのね」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!