年下の男の子

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「やったー。救世主が現れた!」 「えっ、そんな簡単に決めちゃうの?」 嬉しそうに笑みを浮かべる比奈とは対照的に、みなみは不安そうな顔をしていた。 「大丈夫だって。ってか、性格の不一致とか言ってられないから」 「そうだけどさー…」 そのあとはケータイでメールを続けた。 彼女の両親はすでに海外に飛んだらしく、今は家で一人で生活をしていることを知った。 でもその期限は今月までで、とても焦っていたらしい。 いつでも出られるようにと荷物はまとめてあるので、すぐに引っ越せるらしい。 そうして次の土曜日に引っ越しが決まった。 .
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