年下の男の子

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比奈は複雑な気持ちで泣いた。 パソコンの傍らには、3人でこの部屋で撮った写真が貼ってある。 それを見ると、もっと涙が止まらなくなった。 どうして智和なんだろう。 あんなに毎日楽しく過ごしていたはずだったのに。 どうして茜なんだろう。 いつも片づけができないあたしに文句言いながらも、楽しく笑いあってやってきたのに。 比奈はこの日、大事な人を二人も無くした。 問題なのはこれだけじゃなかった。 「次の同居人、すぐに見つけなきゃマズいんじゃない?」 腫れた目で大学に出てきた比奈を、みなみは容赦なくどん底に突き落とす。 「家賃とか、比奈一人で払うの大変でしょ?」 正直、茜と智和のことでそこまで頭が回っていなかった。 比奈は、すぐに学生向けの掲示板にルームメイト募集の書き込みをした。 しかし一向に良い返事は来ず、今に至るというわけである。 .
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