神の歌声

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放課後、玲の家へ行ってベースを練習した。玲からまあ良いかと言われ俺はベースに決まった。 ベースに決まり地道に練習する毎日が始まった。     一週間たっただろうか俺に転機が訪れる。 玲の机から楽譜を見つけた。ついでに日本語らしき文章も書いてあった。 「これは‥歌詞?」 「ああ~前に作った曲だな。暇だったから歌詞を付けてみたんだ。何曲か歌詞付の曲作ったけど、みんなボツだったな~。まだ残ってたんだな」 「ちょっと歌ってみようかな」 「これ確かキーがかなり高かったからボツにしたんだ。歌えるもんじゃないぞ~」 「良いや良いや、弾いて」玲は楽譜を見ながら弾き始めた。     ♪♪♪     「!!」 突然玲が演奏を止めた。 「おい、どうしたんだよ」玲は目を見開いて俯いていた。 そしてそのままの姿勢で一言                     「お前‥ボーカルになれ‥」 「へっ?」
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