神の歌声

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「おい、ベースは?!どうすんだよ!」 「ベースはもういい。薫、お前はボイトレをしろ」 「俺が‥ボーカル?」     「お前カラオケで誰の曲歌う?」 「B'zだな 原キーで歌えるよ」 「最高得点は?」 「93点だったかな ギリギリchopで」 「お前‥何者だよ‥」 カラオケは得意だ、高音には絶対の自信がある。そういえば最近倍音も出るようになったな。 「まあともかく、お前はボーカルで固定だ。喉を大切に過ごせよ」 そう言われ俺は帰った、途中でのど飴を買って。     次の日、学校で玲が軽音楽部を作る手続きをしていた。玲いわく、こういうのは早めのほうがいいらしい。 しばらくすると玲が聞いてきた。 「部長はお前で良いな?」 「えっ?お前やらないのか?上手いのに」 「お前がやろうって言ったんだろ、バンド。」 「‥まあ良いか、やろう」 玲は部長の欄に俺の名前を書いた。 そして先生に提出した。     放課後、玲の家に行ってボイトレをした。喉は平気だった、玲が言うには俺の喉はかなり強いらしい。 逆に玲から出た俺への課題は肺活量を上げる事だった。俺はシャウトがあまり伸びなかった。                     次の日正式に軽音楽部が出来た。
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