ハイセンス6弦とマネージャー

2/6
前へ
/18ページ
次へ
部活が出来た事で部室と部活の顧問が出来た。予想通り場所は音楽室で顧問は音楽の先生だった。 放課後、顧問の先生と部活について決めた。     「え~と、二人とも知ってるだろうけど顧問になりました。小倉です。」 音楽の授業を受けている以上勿論知っている。小倉先生は穏やかな性格で俺と音楽の趣味が似ていた。     「部長は‥麻島だったね」 「はい!」 「お互いどのパートをやろうと思っているの?」 「ボーカルです!」 「ギターです」 「ボーカルはいいとして霧山はどれぐらいやってるの?」ボーカルはいいんだ‥ 「小二からです」 「すげえな、かなり出来るだろ。やってみせろよ」 「はい」     ♪♪     演奏中先生は何か考えてるようで疑問に満ちた顔だった。演奏が終わると思い出したように拍手をした。     「こりゃ凄いよ‥才能があるよ。努力だけではここまで上手くならない。もう15年ギターやってるようだ。麻島、お前良いパートナーを見つけたよ。」絶賛だった。     その後練習日を決めたり、ポスターを作ったりしてこの日の部活は終わった。 「それじゃあ、最初は君達二人で頑張ってね。いずれメンバーも増えるさ。」 そう言って先生も帰った。     家に帰ってからは日課のボイトレをした。声を出し過ぎて家族に怒られる事がよくあった。 だが着実に俺の声に磨きがかかっていた
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加