5人が本棚に入れています
本棚に追加
部活が出来た事で部室と部活の顧問が出来た。予想通り場所は音楽室で顧問は音楽の先生だった。
放課後、顧問の先生と部活について決めた。
「え~と、二人とも知ってるだろうけど顧問になりました。小倉です。」
音楽の授業を受けている以上勿論知っている。小倉先生は穏やかな性格で俺と音楽の趣味が似ていた。
「部長は‥麻島だったね」
「はい!」
「お互いどのパートをやろうと思っているの?」
「ボーカルです!」
「ギターです」
「ボーカルはいいとして霧山はどれぐらいやってるの?」ボーカルはいいんだ‥
「小二からです」
「すげえな、かなり出来るだろ。やってみせろよ」
「はい」
♪♪
演奏中先生は何か考えてるようで疑問に満ちた顔だった。演奏が終わると思い出したように拍手をした。
「こりゃ凄いよ‥才能があるよ。努力だけではここまで上手くならない。もう15年ギターやってるようだ。麻島、お前良いパートナーを見つけたよ。」絶賛だった。
その後練習日を決めたり、ポスターを作ったりしてこの日の部活は終わった。
「それじゃあ、最初は君達二人で頑張ってね。いずれメンバーも増えるさ。」
そう言って先生も帰った。
家に帰ってからは日課のボイトレをした。声を出し過ぎて家族に怒られる事がよくあった。
だが着実に俺の声に磨きがかかっていた
最初のコメントを投稿しよう!