ハイセンス6弦とマネージャー

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次の日鈴村は音楽室に来た。 ところが楽器を置くとすぐトイレに行ってしまった。 どうしたんだろうと思っていたら出てきた。     「ども、HAYAって呼んで下さい」     おもいっきりビジュアルメイクをしている。髪の色も違う。 「えっ髪ですか?ウィッグです。簡単に言えはかつらです」 ウィッグの色は赤色だった。     HAYAの由来は自分の名前だと教えてくれた。本名は颯太(はやた)らしい。この名前で前のバンドもやっていたという。     しばらくして玲も来た。掃除当番だったためだ。 「え~と‥はじめまして‥」 お互い軽い挨拶するとギターのパートを決めだした。 「俺サイドで良いですか?」という一言でリードギターは玲に、サイドギターはHAYAに決まった。     HAYAは上手かった。玲程では無かったが。しかしHAYAにはセンスがあった。 玲の作曲した曲の中に違和感無く自分の世界を入れるのが上手かった。さらにHAYAの声はハイトーンでコーラスに適していた。 この一日で玲にとっての最高のパートナーとなっていた。     何曲かセッションして今日の部活は終わった。
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