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メイク落とししているHAYAを放って俺は玲とバスに乗った。
近くの席に座ると前の席に見覚えのある後ろ姿が見えた。
「わっ!薫!」
振り向いたのは華川深雪という幼なじみの女の子だった。実は俺の好きな子だったり。
「な~んか最近帰り遅いね、部活でも入った?」
「いやいや、部活を作ったんだよ」
「何部?」
「軽音楽部」
深雪が驚いた顔をした。
「え~っなんか意外!何やってるの?」
「ボーカルさ!」
深雪は納得したような顔をした。
「それが良いよ、だって薫カラオケじゃいつも得点良いもん。100点取ったの見たのは初めてだったよ。メンバーは?」
「今ギター二人決まったよ、こいつ!同じクラスの霧山!」
玲は軽く礼をした。
「えっ‥」
深雪の表情が変わった。そして一言
「わ、私にも手伝える事あるかな?」
「へっ‥?」玲とハモった。深雪の顔が微妙に赤い。
「ん~、確かお前って‥楽器‥」
「うん‥全然よ‥」
「‥マネージャーとか」玲が言った。
「あっ、良いなあ。マネージャー」
「うん、私マネージャーやるよ!!」
何だかわからんが張り切っている。
「という事で‥二人ともよろしくお願いします!」 決まり‥なの?
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