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ギターだった 三本ある
一本はアコギで、もう二本はエレキギターだった。確かこの二本ってB'zのギターの人が使っていたな
俺はお決まりのセリフを言った。
「へ~ギター弾けるんだ。知らなかったよ~、弾いてみてよ」
「‥‥ん、ああ‥」
と一言言うと玲はシールドをギターとなんかの機械に挿して、アンプの電源を入れた。
ジャーン!
良い音だった その後に曲弾いてよと言うとした
が玲は目の色が変わった。
♪♪♪♪♪♪♪♪
玲はプロ顔負けの早弾きをし始めた。左手の指が生き物のように動いている。
時折右手の指で弦を押さえたりもしていた
玲の動きだけだと無茶苦茶弾いてるだけにしか見えなかった
でもアンプから流れて出る音にはメロディーがあった。曲と呼べるものだった。
"曲"が終わった。
「おい!めちゃめちゃ上手いじゃないか!!。今のなんて曲だ!?」
俺は興奮していた。
「即興でやったんだ、ちょっと適当に。別に誰のでも無いよ。」
即興‥適当なのかあれが‥あれには旋律というものが確実にあった‥。
「何年やってんだ?ギター」
「小2のときからだな」とすると‥約6年‥
「ベテランじゃねえか‥。バンドとか組んだ事あるのか?」
「無いよ‥。そういう趣味の子が居なかったんだ、周りに。」まあそりゃそうだ。
「なんか‥やりたくなってきたな~」
「何を‥?」
「決まってるだろ」
「バンドだよ」
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