結界の穴

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リンは学校の帰り道いつものように寄り道していた。 「毎日つまんないなぁ。こっちだと平和すぎてつまんないよ。たまにはワクワクするような事ないのかなぁ。向こうだったらあるのかな」 リンは結界を見つめた。 「せめて結界越しに向こうが見えたら良いのになぁ」 お互いの国の様子がわからないように結界はスモーク状に白い色をしている。 「一度でいいから向こうに行ってみたいな」 リンは結界を見つめ悪魔の国の様子を想像している。 リンは学校帰りに森に寄り結界を眺めながら悪魔の国を想像するのが好きだった。 「あれ?あそこ結界の色がおかしい」 リンは結界に近づいた。 毎日結界を見ているリンだからこそわかるくらいの微妙な色の変化。 「なに…これ…」 リンが見たのは結界の色が薄くなり真ん中に黒い点がついている光景だった。 リンは恐る恐る黒い点に触ってみた。 リンが触ると黒い点は少し大きくなった。 黒い点は穴のように見えた。 リンは穴を覗いてみた。 「この穴から見えるのって、もしかして悪魔の国?」 想像の世界でしかなかった悪魔の国を覗けたリンは嬉しさにテンションが上がった。
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