結界の穴

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次の日もリンはいつものように結界を見に行った。 「まだ穴開いたままだ」 小さな穴から見える世界をもっと見たくてリンは穴に指を入れてみた。 「向こう側は少し空気が冷たいみたい。穴広げられないかなぁ」 リンは穴を広げるように指を動かした。 すると穴は少し大きくなった。 「これで少し見やすくなった」 少し大きくなった穴を見てリンは満足げに家に帰った。 穴が広げられることがわかったリンは毎日学校帰りに穴の所に行き少しずつ穴を広げていった。 「あと少しで向こう側に行けそう。向こう側はどんな世界なんだろう。ワクワクしちゃう」 夢にまでみた悪魔の国に行けるかもしれない… リンはそれが嬉しくてたまらなかった。 そして、ついに穴はリンが通れるくらいの大きさまで広がった。
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