3371人が本棚に入れています
本棚に追加
/1668ページ
『第3話』
一方、その怪しげな謎の組織に狙われている事など知らない。
影人は…と言うと……
あれから半刻程も経ったであろうか…
辺りは…一段と暗く静まり返り夕食を囲む近所の食卓の団らんな声まで聞こえてきそうだ。
鼻腔をくすぐる美味しそうな料理の匂いが、あちらこちらから漂ってきているのだろう。
あれは…きっと西京漬けの白身魚の焼ける芳ばしい味噌の匂いだとか、甘辛い醤油が素敵な肉じゃがの匂いだとか…そんな風に漂ってくる匂いをひとつひとつ脳内に描いていく。
脳内の御膳には素晴らしいごちそうが並び出していた。
最初のコメントを投稿しよう!