羅刹

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  そして…一仕切り、彼らに指示を出し終えると、次は己の番だとばかりに影蔵は左腕を無造作に作務衣の外へと放り出した。     まるで…どこかで観かけた事のある、桜吹雪が舞散る時代劇での一幕みたいであった。     ズバッと外へ放り出された影蔵の左肩には炎に揺らめく一頭の蝶がいたのだった。     それは影人の入れ墨…ソウルズにも似ている。     生命力に満ち溢れた入れ墨であった。     「極楽蝶よ!   我と共に敵を討てぃッ!」         ~次回へ続く~    
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