影蔵の死闘と疾走する影人

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  「んんッ……   ドワッハッハッハ~!   一体なんだァ…そのちびっこい妙にヘンテコでちんちくりんのヤツはァ。」     羅刹は豪快に腹を抱えて笑うのであった。     『あ~ん、このこの~、バカにしたなッ。   オマエなんか大火傷しても知らないんだからね~。』    彼女は頬をプ~ッと膨らませ…顔を紅く上気させる。      爆発させた怒りをあらわに蝶ちゃんは言葉を発したのだった。     背中の紅蓮の炎に燃え上がる羽をばたつかせ、火の粉が鱗粉のように宙に舞い上がるのであった。  
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