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「イヤ~ン…き、来たわッ。
来たわよ……梅ちゃん。」
松っつんが緊張から上ずった声で動揺を隠せないままに言う。
「な、情けない声を出すもんじゃありませんわ。
若様も会長も…あ、アタシ達がまもるのよッ!!」
平静を装うものの梅ちゃんは鼻息も荒く叫ぶ。
そんな話をしている二人に黒装束の戦闘員の一人が襲い掛かる。
「う…オンドリャ~!」
スパ~ンと高く響く小気味良い音がするのだった。
梅ちゃんの豪快な張り手が炸裂した。
堪らず…相手は脳しんとうを起こして卒倒するのだった。
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