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鼓動だけが木霊する
自我が浸食されていく
真っ赤に染まった俺の手
俺の横に横たわる死んだ人々…
コレは…
記憶にあるのは
ただ 凍りついた殺意だけ
亮:なぁ、俊也…
俊也:んー?
亮:聞いて欲しい事があるんだ
俊也:何だよ
改まちゃって
亮:俺さ、たまに人を殺す夢を見るんだ
苦しくて、怖くて、何もわかんなくなって…
そんな中でひとつだけ背中に冷たい視線を覚えてる…
殺意に塗り込められた
自己が消失する感覚
亮:今でも[殺したい]思いにとりつかれた俺を思い出すと怖いんだ
あんなん俺じゃない
なぁ、俊也…
あれは夢だったけど
現実でもあるかもしれない
俊也…
現実であったら
そん時はお願いだから
お前が俺を殺してくれよ
自分でいられるうちに
自分が消えないうちに
亮:殺してくれよ…
俊也:わかった
お前が願うなら俺が殺してやる
消えていく
こころの片隅に
たったひとつ願う
最期に大切なお前に会いたい
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