3585人が本棚に入れています
本棚に追加
/2979ページ
結衣とは、生まれてからずっとお隣さんで、ほとんど姉妹みたいな関係。
私も結衣も、それなりにオトコと付き合ってきたけど、意外と私たちを引き離すほどのいいオトコはいなかった。
単純に「いいオトコ」はたくさんいたけど、個性があって存在感のある、ずっと一緒にいたいと思うオトコがいなかった。
ということ。
どうせなら、本当の恋を見つけたい。
でも私たちは、恋愛をそんなに気にしていない。
日頃の生活が充実しているおかげだと思う。
個人的に水曜の人は気になるけど……
ま、いいや。
私は自分で「やりたい」と思うことが特にない。
基本的に面倒くさがり。
毎日が楽しければ、それでいいと思っている。
結衣といると、それだけで楽しい。
あの娘は、意外と凝り性だから、いろんなことをやりたがる。
しかも、自分にはこだわるけど、それを人に押しつけない。
だから、私はあの娘の傍で居心地がいいのよね。
高校も、大学も、今も、全てあの娘のやりたいことに付いてきた。
主体性がないと言われようが、結果的に全て正解だったと思う。
結衣がいなければ、それはそれで、私は自分で何かを選んでる。
たまたま、結衣がいたから、その生き方を同じくしていると思って欲しいな〜。
今のかけがえのない生活が手に入ったのは結衣のおかげだし、これからも私があの娘を守っていけたらと思っている。
でも、そんな気持ちは表に出さない。
私はあの娘より、ちょっぴりお姉さんのつもりだから。
私たちを見る人たちは、きっと私の方を下に見ると思う。
そんな感じが楽だからね。
結衣は私のこと、ぶりっ娘だとか言ってなかった?
ぶりっ娘というわけではないんだけどなー。
ただ、のんびりと対応してたら、なんかぶりっ娘に見えるんだって。
変なのー。
最初のコメントを投稿しよう!