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「お疲れ~」
「お疲れ様でした~」
心地よい汗をかいた後のこのシチュエーションでの料理とビール。
もう、最っ高ー!
ビールもうまい!
ほんと、生きてるって感じ!
「うまいっす……」
雪奈ちゃんが泣きながら食べている。
「なに?どうしたの?」
私が目を点にしながら聞くと、目をうるうるさせながら言った。
「最近、晩ご飯がおつまみばっかりですぅ~」
きゃはははは!
幸代ちゃんの作る料理を思い浮かべて笑ってしまった。
「だって、私は飲んでるだけでいいもん!」
幸代ちゃんは泣きながら食べている妹をほっといて、ビールをグイッと空けた。
「ぷっはぁあ~、幸せ~」
だめだ、こりゃ。
「雪奈ちゃん、いざって時はうちにおいでよ。美味しいの食べさせてあげるよ~」
「こらこら、あんたが言う台詞じゃないでしょうが」
全く料理を作らない由梨につっこんだが、まるで意に介していない。
「まあ、そうね。美味しいの食べさせたげるわ。我慢できなくなったらおいで」
「うれひぃですぅ~。ありがほうございまふ~」
私が言うと、雪奈ちゃんは口いっぱいに食べ物を頬ばりながら、さらにうるうるしていた。
「でもさ、泣くぐらいなら、そろそろ雪奈ちゃんも料理始めたら?」
「やですぅ~」
「おい」
もう知らない。
そんな感じで、わいわいがやがやと4人で騒ぎながら、たまに夜景に見とれながら、休みの夜を過ごした。
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