いつもの通学路、二つの荷物。

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そして歩き始めて、一つ目の角に辿りついたトキ、 「あっれぇ...どっちだっけ...?」 …どうやら道を忘れてしまったらしい。 「...はぁ。で?住所何?2丁目なら住所把握してるから、言ってみ。」 真柚胡は嫌な予感を感じながら言った。 「マジ⁉じゃあ連れてってくれないか?住所は、『2-4-16-304』だ!」 笑顔で尚季は言った。 「...やっぱり。」 真柚胡は嫌な予感が当たってしまってガッカリしながら呟いた。 「え?」 尚季と柘都は同時に言った。 「ついてきて。」 真柚胡が静かにそう言って歩き出したので、二人は後についていった。  
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