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俺は布団に入る。
あの家を考えながら。
白い壁 純白と言う言葉しかない
青い屋根 透き通っている青い屋根
なにか俺に話しかけてくれるような優しいたたずまいだ。
こちらに向く窓、東側という珍しい向きにある、俺ん家のより小さなベランダ。
そのベランダに隣接する部屋は屋根のガラスから空が見えて陽当たりがいい。
そこはおばあさんと爺さんの植物園のような部屋だった。
並べられた観葉植物が光を浴びる場所だった。
あの家は特別俺にとっては特別なんだ―…
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