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「うう…」
ふと、我に返ると目の前には血まみれになった、雄太の体が見えた。
…どういうこと?
ここまでの緊急事態に遭遇すると、私は助けを呼ぶことすら思いつかなくなる。
「え…え?え、え?」
私はパニックだ。
目の前には、血だらけの雄太と。
包丁を手に微笑む、大友。
「誠意を見せました。…葵さん」
…誠意?
私が、大友から告白されたときに言った言葉。
まさか、これが誠意だなんて…ね。
冗談でしょ。
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