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いつものように道を歩く。
人に見つかると、
「人に不幸を与える黒猫なんか死んでしまえ!」
と石や手に持っている物を投げられる。
始めは痛かった。
だけど今は慣れている。
と言っても1日何回も怪我をする。
今日もいつもの繰り返し。
石を投げられる。
当てられるのを覚悟して歯を食いしばる。
…………。
あれ?
痛くない。
とうとう感覚までおかしくなったのか。
そんな事を考えていると、声がした。
「こんな子猫相手にひどいじゃないか!」
石はこの人に当たったみたいだ。
「うるせー!お前もその黒猫に呪われてしまえ!」
そういって少年は走っていった。
「大丈夫?もう怖くないよ。」
そしてもう一人の少年が私を抱き上げる。
これがあなたとの出会いだった。
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