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『シイナせんぱーい! 聞いてますー? せーん、ぱー……――』
そんな外の景色に顔を歪めると、まだまだ出席を促しそうな後輩の言葉を無理矢理切った。
先ほど明るい声が流れてきていたモノからは、小さな一定音が流れている。
きっとアイツのことだ。部活に顔を出すまでは何度もかけてくるだろう。
二度とかかって来ないように電源を長押しして元々あったズボンのポケットに戻す。
そして、口の端を少し上げてフッと笑うと、人物はもう一度窓の外へ目線を投げてつぶやいた。
「だあれが行くか! あんな寒いトコ」
どうやら今日の残りの時間は生徒会ポストにつぎ込むようだ。
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