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「おはよー司、あ!着けてくれたの!?やっぱり似合ってるよ☆」
「…あ…ありが…とう」
なんだか照れてうまく会話が出来ない。正直に言ってみようかなぁ…
好きだって…
「あ!つー!と知らない人☆」
なんだかモジモジしながら歩いていたら、珍しく凌と莉緒が一緒に歩いてきた。
「あー!その首輪かぁわいい☆ねぇねぇ誰にもらったのぉ☆」
朝からハイテンションの莉緒。
「首輪って…慎吾が……くれたんやけど…」
チラッと慎吾に目配せしながら答える司を見て
ポン!と手を叩き
「司!そういうことか!ん?奏司くんはなんで病気なんだ?」
凌はやっとわかったー!となんとも晴々した笑顔でうなづいていた。
「なぁに?りおはー?仲間外れ?」
慎吾もよくわかんない…といった表情で司と凌の顔を除き込んでいた。
「あ!しんちゃーん!おっはー」
ドカッとと慎吾に抱き着いてきた女。
「恵美!おはよー…」
ビックリした慎吾はつい恵美を受け止めてしまった。
「な……仲よさ気やな…」
「あれー先輩いたんです…あー!!!!そのネックレス!あたしのじゃないの!?」
慎吾にむかって口を尖らせながら怒る恵美。
唖然とする凌と莉緒。
「昨日恵美にくれるんだと思って選んだのにぃ。先輩にはこういうのは似合わないよ!」
ぎゃーぎゃーと喚きながら慎吾に抱き着く恵美。「返してもらって」「あたしにも買って」と次から次へと意味の解らない事を言っている。
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