SECOND STORY

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「彼女を差し置いてプレゼント貰うなんて!先輩頭どうかしてません?」 ついに恵美は司に直接攻撃をしてきた。 「ちょっと!恵美…彼女ってなに?」 あわてて慎吾が恵美を止める。 「ひどーい!昨日付き合ってって言ってきたじゃん!」 「いや!意味が違う!買い物にって意味だよ!」 「なにそれー!恵美納得行かな…」 ブチッ 「いらん。こんなもん。彼女にあげたらいいわ。」 手にちぎれた鎖を握りしめ司が震える声で叫ぶ。 「ひど…貰ったもん壊すとか…ありえないし…」 「あんた…なんなん?どうしたいん?うちと喧嘩したいんか?」 ポロ… 「ひどーい…あたし、慎吾が可哀相だと思って…」 うわーん… 恵美は声を上げて泣き、慎吾に抱き着いた。 「ちょっと泣かないで、ね?あ!司!待って!」 恵美なんかほったらかして追いかけてきて。 やっぱりあたしの勘違いだったのかな? ねぇ…追いかけてきてよ…
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