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壊れたネックレスを握りしめ学校を抜け出した。
莉緒と凌も追いかけてきてくれた。
涙を出さないあたしの代わりに、凌はいっぱい泣いてた。文句を言わないあたしの代わりに莉緒は怒ってた。後からきた椿は笑えないあたしを抱きしめてくれた。
今日は、雲一つ無い快晴。青い空を見ていると自分が溶けて行ってしまいそうになる。
「司…慎吾くんのこと…」
凌がたまらず話出す。
「やめて、もう好きちゃうから。やっぱり私が慎吾をってなんか違うきがする。」
「どういうこと?」
莉緒が珍しく真面目に返答する。
「私可愛くないし、性格も荒い、オシャレもしないし…慎吾には不釣り合いだったよ。」
「だから?」
莉緒の目が少し鋭くなる。
「もっと…女の子らしくしたらよかったな…。」
「私、司が好き。友達として、人間として、そんな私はおかしい?」
司の言葉を遮り莉緒が話す。
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