SECOND STORY

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司はついポカンとした顔で慎吾をみつめてしまった。 「…わ…私…は…歳も上だしかわいくないし…そんなあれじゃ言えんやろ…」 「そんなこと言ったら僕だって歳下だし情けないし…」 顔を真っ赤にしながらつぶやく慎吾をみて、司はたまらず笑ってしまった。 「イジイジせんと、もっと堂々としゃべらんかい。」 「司こそもっと可愛い台詞は思い浮かばないの?」 お互いに冗談を言い合って笑いあう。いつの間にかいつも通り話していた。 「…」 「…」 「「あの…」」 一瞬の沈黙の後、2人同時に話し出す。 「すまん。ええよ、話して。」 「……司…どうぞ!」 「…そうか?じゃあ…うち…あんたが好きやっていったやろ?」 司の問い掛けに慎吾はコクンとうなづく。 「せやから…明日からまたなにごともなかったように~なんてできない。他の女の子と話してれば嫉妬するし、怒ってしまうと思うんだ。だから…はっきりさせたいというか…」 「なんで自分にじぶんでとどめさしてんだろう。気ぃ利かして言ってほしいわ。」 最後はおどけながら、司は精一杯の笑顔でやっと告白をした。 「僕は…やっぱり男らしくないし優柔不断かもしれないよ?」 慎吾は司から視線を外しながら心配そうに答える。 「知ってるわ!何年一緒だと思ってんだよ。」 「…僕、司の彼氏になれたら嬉しい男らしくなれるように頑張るから!」 ガッツポーズをしながら慎吾は真っすぐ司を見つめる。 「よろしくな。慎吾」 嬉しさやら、照れ臭さやらが入り混じりなんとも言えない〆になってしまった。
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