第5話→さすらいの流れ者

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第5話→さすらいの流れ者

雷⚡の凄い真昼に 15Kgは有ろうか? 真っ黒な 毛がフサフサしたデブ猫が ベンチの下にいた。 登場猫→牡6歳→トカゲ→黒 トカゲ 「寒いし、腹減ったし、困ったなぁ」 小声で そう呟いた。 トカゲと呼ばれる由縁! この猫は 生まれて すぐに孤児になった 可哀相な猫である。 遊び友達がトカゲだったのだ。 悲しいかな 生きる為に なんでも口にしたのだった。 必死になって餌を模索し やっとの思いで生き残って来たのだった。 トカゲ 「一度は、駄目かと思いながら 死を覚悟した。 さすがに友達まで食すのだけはやめたが…。」 そう言って 空を見上げた。 空には 友達のトカゲのような雲が ぽつりと見えていた。 なんでも食べるから大きくなったトカゲ。 友達のトカゲ亡き後 その名を頂いたのだった。 調度その頃 クマゴローとマルちゃんが ラブラブデートスポットに居た。 その帰り道に トカゲと遭遇したのだった。 マル 「クマちゃん、何か?ベンチの下で動いているよ!」 クマゴロー 「何だろなぁ?」 クマゴローは 近く迄行き、デブ猫トカゲを確認した。 クマゴロー 「どうしたん? 動けないのか? 大丈夫か?」 そう問い掛けた 。 トカゲ 「もう駄目! 精も根付き果てた。 一匹狼の生活も限界だぁ!」 そう言って黙り込んだ。 クマゴロー 「何故?詳しく話して…。力になるよ。さぁ!」 クマゴローは 優しく問い掛けた。 トカゲ 「実は、二日前に南方のゴロツキ猫の ハンニャと壮絶な格闘を繰り広げたんだ」 「ハンニャは恐ろしい奴で 私利私欲の塊の 悪魔のような猫だよ。」 トカゲは そのときに 出来た傷口を クマゴローと マルに見せた。 左前足が負傷していた傷口がパッカリと開いてた。 マル 「これを宛てて、大きな葉をつかって!」 マルは そう言って 傷口に宛てがった。 登場猫→牡6歳→ハンニャ→灰色寅 トカゲ 「ありがとうございます。」 クマゴロー 「とにかく、傷口を早く治療しなきゃ!」 クマゴローは そう言って トカゲを促した。 トカゲ 「すんません! ご迷惑賭けます」 クマゴローは ハンニャの事を 詳しく知りたいと思った。 クマゴロー 「ハンニャを 何とかしなくちゃ駄目だね」 と 呟いた。 クマゴロー 「ハンニャは 歳いくつ? どんな猫? 習性は利用しなきゃ」 トカゲ 「自己中心で 他の意見には 耳も貸さない 独裁者だよ!」 クマゴロー 「何か、弱点は?ほんの些細な事でもあれば…。」 再度!クマゴローは尋ねた。
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