親切

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りかは、私がいつも一緒にいる親友だった。 折れそうなほど細い手足。小さな顔。高くて鈴の転がるような声。どこか抜けていてお茶目な性格。 それなのになぜか、 頼りになる女の子だ。 「あれ?りかは?」 「遅刻じゃない?」 りかが遅刻なんて、珍しいな。 「臨海学校で疲れちゃったのかなあ?」
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