後悔した手紙。

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五十嵐 葵。 幼稚園以来のクサレ縁なんだ、この子と。しかも、同期入社。アタシを追いかけて採用試験を受けたらしい。 「どぉしたのぉ?何か不機嫌?」 いい歳して甘えた口調はヤメてよ。 イラつくから…。 知らんぷりしていたら、強引に頬を掴んで、不機嫌で歪んだ顔を覗き込もうとする。 「まぁ、りぃ、こぉ?」 「………。」 「ねー。ねー。返事してよぉ…。」 少しは空気読んでよ。そんな気分じゃないんだって…。 「何っ?」 とうとう根負けして…無愛想に返事してしまった。
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