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一億…
それは砕が夢見ていた額
何故そんな大金が必要なのか分からないが、砕は金を欲していた
それが優勝するだけで入り、尚且一番気になるのは
どんな夢でも叶えてあげる
というフレーズ
どんな夢でもって言うことは、言葉の通りどんな事でもと言うことだ
例えば地球が欲しいと言えば手に入るのか?
そう考えた瞬間に、馬鹿馬鹿しさが頭を過る
「どんな夢でも?
無理に…」
「無理じゃないわ。
私にはそれだけの力がある。
例えどんな無理難題でも…可能よ?」
ゼロの仮面越しから見える真っ直ぐな目には、一切の偽りがない…
何者だ…コイツは…
怪しすぎるのは分かる
だが、砕はそのゲームに参加しようと…
ゼロの瞳を見て決意した
「…その話が本当なら、乗ってやる。」
「…決まりね?」
ゼロは席を立ち上がり、砕に一つの小さな箱を渡した
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