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すでに話題にあがっている美少女転校生の噂のせいか、歩いている六人に対し、無遠慮な視線が向けられていた。
「やっぱ目立つんだねぇ」
「まぁ、この顔じゃあね」
周りの様子を見ながら言う茜に、軽い調子で渡瀬が答える。
「でもさ、なんでこの学校に?」
ぽん、と思いついたかの様に、前を歩いていた影塚は、つま先だけで半回転。
ターンの要領で、紫苑の方に向きなおり、問いかけた。
「この場所は、私にとって都合のいい事が多かったから」
「ん~、家から近い感じか!」
なるほどなるほど、と一人で納得して、
「あ、だったら……」
と、続けようとするところに、見かねた茜が、
「ちょっとちょっと。
月島さんも困ってるって」
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