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会話を終え、六人が屋上を出る頃には、部活も終わりの時刻を向かえ、すでに空も赤らんでいた。
まばらになった人の流れの中、教室に向かう途中、
「どうかしたのかぁ?」
俺の様子が、おかしいと思ったのか話しかけてきた大地に『いや、なんでもない』と、答える事しかできなかった。
まだ疑わしそうな視線を向けてはいたが、それ以上は何も聞かずにいてくれた。
聞いて欲しくない。
という気配でも感じてくれたのかはわからないが、俺としてはありがたいことだった。
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