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校門を出てすぐに、
「私たちこっちだから、また明日ね」
「ちゃんと紫苑ちゃん送ってくのよー」
手を振りながら言う香苗と里佳に『あぁわかってる』と返し、二人とは反対の方向に進もうとする翔たちだったが。
不意に、
「あ、私も今日は寄る所あるからここで」
「そうか、気をつけろよ」
「うん!」
いつものように、明るく笑顔を浮かべ、茜は駅の方へと歩いていった。
「さぁ、行くか」
今度こそ、という感じで歩き始めたら、ついて来ているのは紫苑だけで、大地はまだそこに突っ立っていた。
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