紅の空は、いつも君を思い出す。

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僕の心の中に刺さった棘が抜けない日々は、今でも変わらない。 だけど、そんな棘の痛みを和らげてくれる人を僕は見つけたんだ。 それは同じクラスの窓際に座る田中美里さん。 こんな僕に唯一、話しかけてくれた人だ。 僕は彼女のその他愛ない話でも、自分がこの世界にいてもいいんだと思えるには十分だった。
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