犠牲者と被害者

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朝の通学路。真介は叩かれた背中を擦りながら歩いて、隣には申し訳なさそうに千穂が小さくなっている。 「ごめんなさい…」 「もういいって、しょうがないだろあれは不可抗力なんだし」 「ほほう、不可抗力とは…はっ!もしや真介は昨夜のうちに大人になったのか!?」 いつの間にか二人の間に三浦がいた。 「なってねぇよ!!つか朝から何変なん事を言ってんだ」 「ふむ、真介は未だに童貞っと」 「コラコラ、何お前はさらりと会話を止めてメモってるんだよ?」
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