犠牲者と被害者

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三人と別れ午後の授業。 「…………」 コツコツと前で先生がチョークでリズミカルに文字を書いている。 何か先生は解説をしているようだが真介にはそれが右から左へすり抜けていく。 考え事はもちろん三浦から聞いた奇怪事件についてだ。 これ以上この話しには関わってはいけない。それは分かっているが、どこかが納得いかない。 「(いったい俺は何が気になるんだ?そこにあるはずの血が無いからか? 被害者は何も取られては無かった。じゃあこの事件は無差別殺人じゃないのか?)」 ぐるぐると普段は使わない頭をフルに使う。
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