犠牲者と被害者

11/36
前へ
/768ページ
次へ
「…お…コラ…浅賀、おい浅賀真介!」 誰かに呼ばれてふと我に帰る。前を向くと先生が仁王立(におうだ)ちしていた。 「ちゃんと授業を聞いていたのか?」 「す、すいません。ボーっとしてて…」 慌てて真介は頭を下げる。 「もういい、後で職員室まで来なさい」 また黒板と向かい合ってリズミカルにチョークで文字を書く。 「(ついて無いなぁ…)」 真介はまた怒られ無いようにとひたすらノートに書き写しすのだった。
/768ページ

最初のコメントを投稿しよう!

211人が本棚に入れています
本棚に追加