犠牲者と被害者

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― ガラガラ 「先生、草むしり終わりましたよ~って…あれ?」 職員室に入ると先生は一人もいなかった。それ以前に窓から見える景色はたまに見る職員室からの景色では無かった。 「何だよ…これ。外が、無い?」 窓の外は何も無かった。確かに夜で辺りは暗いが、これは次元が違った。 まるで窓から向こうのを切り取ったようだった。 「い、いったい何があったんだ?どうして外が…」 呆気に取られていた。ありえるはずが無いことが現に自分が当事者となって体験しているのだ。
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