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何だか幸せ過ぎる朝食を終え、制服に着替えた俺達は玄関に集っていた。
「よし、忘れ物無いな?」
そう言った俺の胸を渚がもじもじした手で突いてきた。
うぜぇ。
「いってきますのチュー」
「よし、行くぞ梓」
「はい、兄様」
「あぁ~待ってぇ~!!」
結論、渚は放って行く。それで決まり。
「亮太、手つないで?」
「ハイハイ」
もじもじと言う渚の手をとり、軽く握る。
「あの、兄様……私も」
少し恥ずかしそうにお願いしてくるのは梓。
「ハイハイ」
いつも通りに梓とも手をつなぐと、また始まった。
「梓ちゃん!亮太は私のものなんだよっ!」
ここで新事実発覚。そいつぁ知らなかったな。
「兄様は渚さんのものじゃありません!」
梓、俺の人権を守ってくれてるんだな。お前はいい子だ。チューしたい。
「第一そんな小さい胸で兄様は満足しません!」
「……梓?」
「わ、私別に小さくないもん!……うっ、梓ちゃんのが大きすぎるだけだもん!」
うん、それ同感。
梓はこの間まで中学生だったとは思えない程に豊満なのである。カップサイズなんか知らんが、今度聞いてみよう。たぶん、教えてくれる。
対する渚も決して小さくはない、むしろクラスじゃ立派な方だ。まぁ梓と比べればそりゃ見劣りするが。
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