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「和彦……あんたとは、これで終わり。」
半年、付き合ってた彼女からの突然の一言。
「……何で?えっと、あ!冗談だよな。……なんか僕した?」
「新しい人が出来たの。まあ、あんたは遊びで付き合ってたんだけどね。」
せせら笑いながら、そう彼女は言って僕の前から姿を消した。
「……なんだよ、それ……。」
……異性で初めて好きになった人なのに……。
突然、体が震えまともに立てなくなった。視界もぐちゃぐちゃで僕は力なく座り込んで静かに涙を溢した。
学校か……とてもじゃないけど、そんな気分にはなれなかった。
胸にぽっかりと開いた穴にとめどなく流れる涙。
しかし時が解決というのか、僕は一週間後……学校に向かった。
「そういえばさ。和彦ってさ。女に振られたらしいよ。」
「アホじゃん。だから引きこもってんの?アハハハ、なぁ、知ってるか?あいつと和彦が付き合ったの、トランプの賭けに負けたからだぜ。本気なわけねえじゃん。」
「まあ、今更学校にきても和彦の席はもうないけどな。」
「「アハハハ。」」
扉を開けようとした時に、この言葉を聞こえたとき学校が嫌になった。
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