この世界に絶望した!!

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見たものは、例の彼女と僕の親友が腕を組んで歩いてる所だった。親友、井上啓治(イノウエケイジ)は小学生の頃からずっと遊んでいた。そして一番信用してたのに。 「他の彼氏ができたの。」 振られるときに彼女に言われた言葉が頭の中で何度もリピートされる。アハハハ。何だ。啓治だったのか……。 しばらく動けなくなっていたら啓治と彼女は僕に気付いたらしく、近づいてきた。 「よう、和彦。」 凄い気楽に声をかけてくる。そんな啓治に虚ろな目で見ることしか出来なかった。 「まあ、ドンマイ。」 啓治がぽんっと肩を手で叩いてくる。彼女は隣でクスクスと笑っていた。 「あ~、そうだ。ついてないんだよ。お前は、」 啓治は笑いながら言ってたけど、何も聞こえない。啓治達の横を走る。ひたすら走り続けた。 気が付いたら、冷たい雨が降っていた……。
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