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仁は小さく笑うと指で玲志の頬を擽るように撫で「真っ赤」と囁く。
「だ...だって仁が.....」
掠れた声で零し耳まで真っ赤に染める玲志が可愛くて仁はクスクスと笑う。
思わず意地悪したくなるのをどうにか堪え頬から指を離すとそのまま手をずらし優しく髪を撫でる。
「玲志が可愛いからいけないんだからな」
「な....何それ...俺、何もしてないよ....」
囁くように低い声で言えば玲志は益々、頬を赤く染め小さくなる。
困惑した声で遠慮気味に言い返してくる玲志に仁は可笑しそうにクスクス笑った。
「笑った顔が可愛かった。反応が可愛い...今、泣き出しそうな顔で見上げてくる玲志が可愛い」
「....仁...」
「全部が可愛い...俺は理性を抑えるのに必死だよ」
冗談半分でからかうように言えば玲志は困った顔を見せる。
どうしていいか分からないと言いたげな悩ましい表情に仁は人知れず胸を高鳴らせた。自分で困らせるような事を言っておきながら玲志が見せた反応に今度は仁が困ってしまう。
頬を赤く染め困った顔をする玲志は色っぽく、仁を誘惑する。泣き出してしまいそうな表情は「襲って」と言っているようなもので仁の理性も限界に近かった。
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